2013年6月27日木曜日

暇つぶしの話。

ハイツの思い出。

私は1棟4部屋の2DKのハイツの1階の部屋に1年半ほど住んでいました。

推測ですが1階の隣の部屋はカップル、真上はおそらく女性の一人暮らし、斜め上は一度退去&入居があって、いずれも女性の一人暮らしだったと思います。

斜め上の入居者の女の子についての思い出を書こうと思います。

※ただし、全部わたしの推測です。




最初に住んでた女の子。
おそらく彼女は夜のお仕事でした。多分。

共有部分の音がよく聞こえるハイツだったのですが、夕方にヒールの高そうな靴で2階の部屋から階段を降りてきて、帰って来るのは朝の7時くらい…
最初、夜勤専門のなんらかのお仕事かな…と思ってたけど、何回もタクシーで出勤&帰宅してるのを目撃したのだ。
そんなバブリーなことができるのはきっと夜のお仕事だろうというのと、結構派手めな感じだったので…。


タクシーのおじさんに大阪へ帰る道を教えている話し声も聞いた事があります。



一度困ったのが、2階の自室の前にゴミ袋を置いていってしまったようで、共有部分の階段の上から生ゴミが沢山落ちて来た事…カラスが荒らしていたのです。
私たちの部屋の前に落ちて来たエビの頭とか掃除したのを覚えています 泣


そんな彼女、夜中に友達と帰って来て、午前2時頃に階段で「さっぶー!」と叫んで起こしてくれたこともありましたっけ。



そんな彼女は忽然と姿を消してしまいました…。




最近階段コツコツ言わさんなー?と思っていたある日、2人組の男性—年配の人と、若い人—が夕方ハイツへやってきて、2階の部屋から大量のゴミをゴミ捨て場へ運んでいました。ゴミというかそれは、女の子の生活がそのままゴミ捨て場へ移動したかのような有様でした。


ゴミ捨て場にはポリ袋に入れられた普通のゴミに混じって、傘、ストローハット、靴、日本酒の一升瓶、中身の残ったカシス酒の瓶、お茶碗、調味料…。

普通の引越しでは、まずこのような状態にはならないだろうというギョットするような様子でした。


家具や電化製品は、2人組の男性が乗って来た軽トラに載せてどこかへ運んで行ったようです。彼女の引越し先?あるいはゴミの集積センター?



彼女はどこかへ引越ししたのでしょうか?
2人組の男性は、彼女の親兄弟なのか、業者の人なのか…?



私たちはあーでもないこーでもない、と素人探偵の考えを逡巡させ議論させ、やがて時間が経ち思い出す事も少なくなった今でも、ふと時々彼女の行く末を考えてみる事があります。


ハイツを退去するのは結構寂しかった…。